我が国では現在のところ散骨に関しての法律はありません。散骨は墓地埋葬法に於ける「埋葬」に該当しないので、埋葬行為ではありません。
亡き人をお送りする葬送ということでは定着してきた散骨ですが、我が国では人口の減少からはじまって少子高齢化、核家族化などの諸問題が確実に進行しており、お墓にしても後継者が居なくなることから、墓じまいが増えているのです。
そういった中で必然的な選択肢として散骨が選ばれているのは、ある意味やむを得ない事情であり、今後益々増えていくことが予想されます。
社会的な事情を背景に増えつつある散骨に対しての法的な整備は全くされていませんが、ルールやマナーさえも個々の業者に任されていることから、悪徳業者が後を絶たないのが現状です。