都市部から始まって今や全国的に野焼きの禁止が進んでいることは、環境への関心が国民的なことになったということで、確かに野焼きの煙が部屋の中にでも入ってきたら、部屋中の物が煙臭くなってしまいますし、ダイオキシンなどの環境汚染も心配です。
地方では例外的に田畑での野焼きと宗教行事としてのお焚き上げ、とんど焼きなどは認められていますが、神仏にお供えする、或いは魂に還って頂くための儀式としては、昔ながらの炎である必要があります。
委託の僧侶に頼んで魂を抜くだけであとは産廃業者に任せるだけの燃やさないお焚き上げの業者がありますが、こういった方法はお焚き上げと呼ばずに「抜魂処分」とか「抜魂供養」と呼べばいいのではないかと思います。
しかしながら昔ながらのお焚き上げは、何でも燃やせば良いということではなくて、プラスチックやビニール、ゴミとしての紙や木材を取り除く努力は必要であり、燃やすものを制限したりする工夫もまた必要なことだと思います。